現在のブームを大解剖!

世界で今、オーガニックが注目される理由

先進国では今、オーガニックコスメやオーガニックフード、オーガニックの肌着(衣料)・・・など、さまざまなオーガニック製品に関心と注目が集まっているようです。
昔ならば、こうしたオーガニック志向は、食品に対して「健康」「安全」を求めた自然食主義者や健康マニアの人たちだけのものでしたが、近年は一般の生活者の中でもオーガニック志向の人は増えていて、オーガニックへの関心が高まっています。

その背景にあるのが、人々の意識の変化だといわれています。
地球環境にやさしいエコロジーな生活や、新しいライフスタイル(生き方)がブームとなって、オーガニックな製品を選ぶ人たちが増えているのです。
また、「安全」で「美味しい」食品として、オーガニックフードを求める人が増えていることも、オーガニックが盛り上がる理由になっているようです。

アメリカはロハスブームにのって

たとえば、アメリカでは近年、オーガニック食品の市場規模が急成長しているといいます。
オーガニック食品の販売プライスは、非オーガニック食品の1.5〜2倍も割高なのにも関わらず、それでもマーケットは拡大しているのです。

その背景にはやはり、食物の安全性を気にする消費者が増えているということ、そしてロハスというライフスタイルがブームになって、オーガニック製品に関心が広がったということがあるようです。

世界で「オーガニック」という言葉が使われるようになったのは、1940年代のこと。オーガニック農業の第一人者と言われているアメリカのJ・I・ロデール氏が、1942年に創刊した雑誌を通して、世界にオーガニック農業が知られるようになっていったとされています。

さらに、アメリカでは近年、「ロハス」(LOHAS)という新しいライフスタイルが注目されるようになり、これによりオーガニックは加速的に多くの人たちに支持されるようになってきました。
ロハスとは「健康と地球の持続可能性を志向するライフスタイル」のことで、本「リアル・オーガニック」によると「エコロジーとエコノミーのバランスを取る生き方」と紹介されています。
ロハスは、1990年代後半頃にアメリカのコロラド州ボルダーで生まれ、次第に全米に広まり、トレンドになったライフスタイルです。

日本では、有吉佐和子の「複合汚染」から

日本で「有機農業」という言葉が生まれたのは、アメリカと同じ頃、農薬や化学肥料が使用した農法が広まった1940年代以降といわれています。
農薬や化学肥料を使った農業で生まれた農産物から、いろいろな健康面での問題が発生し、昔のような「農薬や化学肥料を使わない農業を見直そう」と、さまざまな有機農業に取り組み始めるという動きが起こり始めたことからでした。
1970年代には、有吉佐和子の本『複合汚染』が出版され、農薬食品からの健康被害を懸念する人々が増え、「有機農業」という言葉は広まっていきました。

そして時代とともに、次第にエコロジーに関心を持つ人たちや、自然と調和をした生き方を大切にする人たちが増えてきて、オーガニックは多くの人の求 めるものになっていきます。特に近年は、海外から生まれた考え方が日本でも広がり、それによってオーガニックという言葉に反応する人は急増するようになり ました。

その考え方とは、イタリアで誕生した「スローフード」、アメリカで生まれた「ロハス」という運動です。どちらも、20世紀の大量生産・大量消費の反省から生まれた思想であり、それを実践する一つのライフスタイルです。

日本のオーガニック事情は、「安全な自然食」という意味だけでなく、「ライフスタイル」「高品質」「美味しさ」という意味を含みながら、大きく広がってきています。