先を行くオーガニックライフの海外事情

ヨーロッパやアメリカでは「種」にも有機認定が

ヨーロッパやアメリカでは「種」にも有機認定が今、世界的に有機認定制度の見直しが重ねられ、「オーガニックの種子」を用いた農産物であることが、オーガニックの条件となる傾向があるそうです。
オーガニックの農産物や製品が多く流通していますが、その源となる「種」のことをじっくりと考えたことはありますか? 実際に、ヨーロッパやアメリカの有機認証団体では、「種子」にもオーガニック認定を行っています。

オーガニックの種というのは、農薬や化学肥料を使わずに採取された、非遺伝子組み換えのものです。採取後にも、薬品処理は行われません。有機農法で育てられ、消毒されていない在来種の種というのは、とても希少といわれています。
こうしたことがわかると、オーガニック食品の大元となる農産物の「種子」に、オーガニックを求めるのは、自然な流れなのかもしれません。
オーガニック食品を扱うオーガニックショップでは、お客さまには「種、生産過程、加工過程に至るまですべてがオーガニックである製品を求める傾向がみられる」といいます。

家庭菜園で美味しく安全に育てるために、種から選ぶ

現在、一般に売られている種や苗は、品種改良された「F1種」のものがほとんどです。
F1種というのは、「一代交配種」といいます。
良い品質の作物が均等にできるように、複雑に交配して生み出された改良種です。一代限りしか良い性質が出ないのが特徴です。そして、このF1種は化学合成農薬で消毒されています。
また、農薬や化学肥料を使うことを前提に作られた種が多く、こうしたF1種は有機栽培では上手く育ちません。

F1種で育てた作物と同じような作物を作るには、タネを採取して栽培しても、うまく育ちませんので、またF1種を購入しなければなりません。このように、自然の営みとしては不自然すぎる種や苗を、一般の農家では当たり前のように使っています。

種を自家採種して、栽培していくことができるのは「固定種」(在来種)です。
固定種は、昔からその土地に根ざした野菜の種のこと。40~50年と自家採種ができ、その地域の気候や風土に適応し、強い作物になるので、無農薬栽培ができるといわれています。有機農法に合うのは、もともと有機農法で栽培していた固定種といえるわけです。

「固定種の有機野菜を買おう!」というだけでなく、野菜やハーブを自家栽培をしている人は、オーガニックの種や固定種にこだわって求め、育ててみることをおすすめします。
「固定種の種」を販売するたね屋さんは、日本にもあります。
代表的なのは、「野口種苗研究所」です。

(参考本:「アリル・オーガニック・ライフ」須永晃子著)