農産物にも安全性のレベルがあるのを知っていますか?

日本の農産物

日本の農産物最近はオーガニック作物を通販で取り寄せることができたり、自然食品店でオーガニック野菜を販売していたり、有機食品は求めれば買えるようになりました。
でも、「無農薬」「低農薬」「無化学肥料」・・・という表記のある食品もあり、「有機」との違いがわからなくなることはありませんか? 「有機(オーガニック)」と「無農薬」の違いとは、どういう点にあるのでしょうか。

◆有機栽培農産物
1992年に農林水産省によって、「有機農産物及び特別栽培農産物に係る表示ガイドライン」が制定され、有機栽培農産物は次のように定義されています。
「化学合成農薬、化学肥料、化学合成土壌改良材を使わないで、3年以上を経過し、堆肥など(有機質肥料)による土づくりを行ったほ場において収穫された農産物を「有機農産物」、3年未満6ヶ月以上の場合は、「転換期間中有機農産物」といいます。」

有機栽培農産物は、農林水産省から認められた「認定機関」からの有機(オーガニック)の認定を受けなければなりません。このオーガニックの認定を受けた生産者だけが、「有機農産物」「有機栽培」「有機○○」の表示と「JASマーク」をつけて販売することができます。

◆特別栽培農産物
2001年に農林水産省によって、「特別栽培農産物に係る表示ガイドライン」が制定され、特別栽培農産物は次のように定義されています。
「その農産物が生産された地域の慣行レベル(各地域の慣行的に行われている節減対象農薬及び化学肥料の使用状況)に比べて、節減対象農薬の使用回数が50%以下、化学肥料の窒素成分量が50%以下、で栽培された農産物です。」

つまり、農薬や化学肥料の量を50%以下に減らしたものです。慣行レベルは都道府県によって定められています。(地域で使用される農薬や化学肥料の基準は、各都道府県などで定められています)
一般に言われている「減農薬栽培」や「減化学肥料栽培」の農作物は、地域によって農薬や化学肥料の使用量が異なっているわけです。

農薬や化学肥料の使用状況によって、「無農薬栽培農産物」「無化学肥料栽培農産物」「減農薬栽培農産物」「減化学肥料栽培農産物」と分けられて設定されていましたが、わかりにくく紛らわしいという声が多く、統一した名称「特別栽培農産物」に改正されました。

◆慣行栽培農産物
上記2種類のどちらにも含まれない、普通の栽培方法でつくられた農産物のことです。
使用基準を守って農薬・化学肥料を使用して作られたものと考えていいでしょう。なお、表示の義務はありません。
農産物の90%以上は慣行栽培農産物によるものだといわれています。